「賞を頂いてしまいました」
お引渡しから4年後、埼玉県・H様から届いた一通のメール。
住宅業界のアワードの多くは、工務店が宣伝のために自ら応募するものです。
しかしこの物語は違います。2019年に埼玉県で新築されたお施主様(H様)が、4年間暮らして「この家の快適さと省エネ性は本物だ」と実感し、工務店に知らせることなく自ら県主催の『埼玉県環境住宅賞』へ応募して受賞された——私たちの誇りと絆の記録です。
📸 受賞実邸ギャラリー:埼玉県・H様邸『空気が廻る家』(パッシブ全館空気循環設計)
📩 2023年11月、社長のパソコンに届いた一通のメール
出張と現場で慌ただしく駆け回っていた代表・菅原のメールボックスに、懐かしいお名前からのメールが届きました。
差出人は、4年前に埼玉県でご自宅を新築されたH様。件名には『【要返信】埼玉県環境住宅賞に関して』とありました。
件名: 【要返信】埼玉県環境住宅賞に関して
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菅原社長
ご無沙汰しております。2019年に埼玉県で建築させて頂いたHです。
突然の連絡で申し訳ございません。
埼玉県環境住宅賞というものがあり、特に賞を取らなければ建築先も公開されないので応募したのですが、賞を頂いてしまいました。
そこで
① 建築先として公開しても良いでしょうか。
(もしご迷惑であれば賞の取消をお願いしてみます)
② 公開可の場合、
設計者: すまいる設計
施工者: ㈱住ま居る で間違いないでしょうか。
③ 授賞式が12/22の午後、浦和駅付近で予定されており、参加される場合にはご連絡ください。
1. 「恥ずかしい限りです」——技術バカな工務店社長の飾らない本音
思わず、画面の前で息を呑みました。
「賞を頂いてしまいました」という、どこまでも控えめで謙虚なご報告。そして「もしご迷惑であれば賞の取消をお願いしてみます」という、私たち工務店への温かなお気遣い。
私たち住ま居るは、賞を獲るための見栄えだけのデザイン住宅を造る会社ではありません。派手な広告宣伝やコンテストには無頓着で、ただひたすら埼玉の過酷な気候の中で、真冬も素足で笑って過ごせる温かい家を手づくりすることだけに没頭してきた職人集団です。
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H様がお申し込みされたという「埼玉県環境住宅賞」について、当方は全くの無知で恥ずかしい限りです。
しかしながら、H様が4年経った今もご自宅をお気に召していただき、大切に暮らしてくださっていることが伝わり胸が熱くなるほど嬉しく存じます。
世間では住宅価格や電気代のとんでもない高騰に見舞われておりますが、それでも「光熱費をなるべく抑え、冬暖かく暮らしたい」というご要望にはマッチする工務店であると自負致しており、なんとかやっております。
そんな埼玉県環境住宅賞であれば、喜んで弊社の情報を掲載してください!
2. 施主様の実感の裏にあった「動かぬ4大公的エビデンス」
H様が「この家の温熱性能は本物だ」と確信されたのは、決して感覚だけではありませんでした。新築時に発行された以下の公的証明書原本および県アワード受賞資料が、確固たる工学的真実を証明しています。
3. なぜH様は、住んで4年目に県へ応募してくださったのか?
埼玉県に建てられたH様邸には、住ま居るが創業以来貫いてきた「見えない工学と職人技術」が息づいていました。
❄️ 外皮W断熱工法(ウッドブリース+吹付断熱)
柱間への吹付断熱(フォームライトSL)に、外張り断熱(ウッドブリースフォーム40mm)を付加したW断熱。埼玉特有の刺すような寒波も完全に跳ね返します。
🌀 『空気が廻る家』パッシブ全館空気循環
1F床置きエアコンとロフトエアコンの2台体制、および床下設置の第1種全熱交換換気による空気循環設計。太陽光8.85kWとお日さまエコキュート昼稼働で、夏冷房月14,074円・冬暖房月10,478円(年間室温22〜26℃均一)の驚異的な省エネ性を実証。
💡 実測C値0.1がもたらす超省エネ温熱環境
隙間のない超高気密施工により、暖気が一切逃げず、換気システムが理想的に稼働。4年暮らしても冷暖房費が抑えられ、快適性が持続します。
「自分たちが選んだ工務店の手仕事は、本当に間違いなかった」「この住み心地の素晴らしさを、もっと多くの人に知ってほしい」。そんなお施主様の誇りと愛情があったからこそ、ご自身の手で応募用紙をまとめ、県の環境住宅賞へと届けてくださったのです。
4. 12月の浦和。4年目の授賞式に、弊社の営業担当が駆けつけた日
2023年12月22日、冬晴れの浦和駅前。
埼玉県環境住宅賞の表彰式会場には、晴れやかな笑顔のH様とともに、株式会社住ま居るの営業担当者の姿がありました。
多くの大手ハウスメーカーでは、契約が終われば営業担当と顔を合わせる機会は減り、4年も経てば異動や退職で連絡がつかなくなることも珍しくありません。
しかし、地域密着で一棟一棟を手づくりする私たちにとって、お引渡しは「一生のお付き合いの始まり」です。
「H様、本当におめでとうございます!」「住ま居るさんのおかげですよ」——公の場で晴れやかに表彰されるお施主様のお姿を、心からの誇りと感謝を持って見守りました。4年という歳月を経て、お施主様と私たちが同じ誇りを分かち合えたこの日は、会社にとっても生涯忘れられない宝物となりました。
私たちが造っているのは「賞を獲るための家」ではない
私たちは、建築業界の賞を獲るために家を建てているわけではありません。奇抜で見栄えだけのデザインを競うつもりもありません。
私たちが造りたいのは、お引渡しから4年経っても、10年経っても、30年経っても、お施主様が「この家で暮らせて本当に幸せだ」と胸を張り、誰かに伝えたくなる本物の住まいです。